ゴールドコースト Today

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　 豪国内の全空港で来年までに自動検問システム
6月8日(NNA)

　 スコット・モリソン移民相はこのほど、2015年末までに電子パスポート（ＩＣ旅券）読み取り機（スマートゲート）を国内全空港に普及・拡大させることを明らかにした。
現在もシドニー国際空港など８カ所の国際空港ターミナルで試験導入されており、米国、英国、スイス、シンガポールからオーストラリアに入国する年間約25万人に上る空港利用者が既に利用しているという。

オーストラリアでは、大半のパスポートが来年10月までにチップが内蔵されたＩＣ旅券に切り替わることから、モリソン移民相は、今後シドニーやメルボルン、ブリスベーン、パースなどでスマートゲートの導入を増やしていくと指摘。
「自動検問システムが将来の空港運営には不可欠。2016/17年度には、年間4,290万人に上る空港利用者の25％以上がスマートゲートを利用するようになるだろう」と話した。

2012/13年度の国内空港利用者は3,300万人で、2020年には5,000万人に増えるとみられている。
オーストラリアは既に、米国、英国、カナダ、ニュージーランド（ＮＺ）との間で人名・個人情報データの交換で合意しているという。

■第２空港建設、正式協議に１年も

一方、５月30日付オーストラリアンによると、連邦政府は先に正式承認したシドニー西部バジェリーズクリークでの第２空港建設について、シドニー空港との正式協議を数週間から数カ月以内にも開始するもようだ。

インフラ・地域開発省のマクランドル・シドニー航空輸送能力責任者は上院委員会で「われわれはシドニー空港を直接運営するシドニー・エアポーツ・コーポレーション（ＳＡＣＬ）と、予備協議を進めている段階にある」と説明。
連邦政府は正式協議の期間を決めることができるが、５カ月以上を要するのは必至で、１年以上かかる可能性もあるとの見方を示した。

第２空港の建設に関しては、ＳＡＣＬは連邦政府との取り決めにより、建設を拒否する権限を持っている。同責任者によれば、同省は正式協議に向け、技術顧問などから成る作業部会の編成にすでに取り掛かっているようだ。
同作業部会の活動には、向こう４年間で7,780万豪ドル（約73億5,900万円）が投じられる。

■カンタスのチャーター事業、ＷＡ州で定期便

このほかカンタス航空は、パースに拠点を置く傘下のチャーター便運営会社ネットワーク・アビエーションが新たに西オーストラリア（ＷＡ）州で定期便を運航することで、規制当局の承認を得たことを明らかにした。
カンタスは、これにより鉱山向けサービスの柔軟性が高まるとしている。

当初は、座席数100人の小型ジェット機「フォッカー100」を利用し、パース〜北部沿岸リアマンス便を週３便就航する。
さらに内陸のパラバードゥー空港まで延長することも検討しているという。

ネットワーク・アビエーションは、近隣の町から鉱山に労働者を輸送し、数週間の勤務の後に休暇で町に送り返す「フライ・イン、フライ・アウト（Fly in, Fly out＝ＦＩＦＯ）」と呼ばれるチャーターサービスを提供。
300人を雇用し、フォッカー100を12機、双発ターボプロップ「エンブラエル Ｅ120」を４機、それぞれを保有している。
現在は週500便を運航。2010年にカンタスに買収された。

カンタスは、定期便の運航により、悪天候の際にもオーストラリア航空安全局（ＣＡＳＡ）の許可を取ることなく、鉱山労働者をより素早く輸送することが可能になるとしている。

同航空はまた、資源大手ＢＨＰビリトンのＷＡ州ピルバラのジンブルバー（Jimblebar）鉄鉱山と３年契約を結んだことを明らかにした。６月９日からチャーター便の運航を開始する。

カンタス航空はまた、７月１日よりシドニー、メルボルン、ブリスベーンからＷＡ州カラサに向かう週４便と、アデレードからＷＡ州カルグーリーに向かう週２便を廃止する。
どちらも国内線の需要低迷が背景にあるとみられる。

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