ゴールドコースト Today

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　 種苗に農薬注入、QLD州
7月09日（AAP）

　QLD州北部の大手野菜種苗会社で灌漑設備に除草剤が混入され、種苗が枯死していた。今後何ヶ月間全国的に野菜の価格が高騰する可能性も出てきた。

　事件があったのはボウエンの種苗会社で、何者かが故意に灌漑設備の水に除草剤を混入するサボタージュをしたものとみられ、トマトの苗400万本や、ピーマン、メロン、ナスなど合計700万本の苗が使い物にならなくなった。

　ボウエン生産者連合会スポークスマンのデニス・クレインボルグ氏は、ボウエン地域は最大規模の冬野菜産地で、このサボタージュで地域の生産者30戸から40戸に影響が出ると見ている。生産農家は、今後2か月の間はすでに生育が進んでいる野菜の収穫を続けるが、この種苗破壊の影響が出始める9月頃から野菜価格が高騰すると予想される。
　「価格が2倍どころか3倍になる可能性もある。現在、ボウエン地域ではトマト、ピーマン、メロン、ズッキーニ、ナスなどの栽培が始まっているが、例年にはほど遠い」と語っている。

　ウィットサンデーズのマイク・ブランカー町長は、「過去10年、この地域で農作物破壊のサボタージは4回起きている。警察には、情報提供者への報奨金を増やすよう要請している。このようなことをする薄汚い者を告発しようと思う者はいないのか」と腹立ちを隠せない。

　タウンズビル警察署のデーブ・マイルズ警部代理は、「捜査員12人がこの事件にかかりっきりになっており、過去の農薬混入事件とのつながりを全て洗う。また、考えられる動機も全て考える。意趣返しかも知れないし、同業の競争相手かも知れない。若い考えなしな連中の破壊行為かも知れない。どのような動機も排除しない」と語っている。

　クレインボルグ氏は、「栽培農家にとって、昨年は厳しい1年だったし、これまでの何か月間もふるわなかったが、そこに来てこの犯罪で収入が減れば、立ち直れない農家もあるはずだ」と語っている。 (AAP)

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