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ゴールドコースト Today

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go州記!! オーストラリア一周旅行記



ブルームからカーナボン編
 以後、見慣れた地平線の見られる枯れた草原のまっただ中を走行です。
牛がゆっくりと草を食べている。このあたりの牛は少し種類が違う様だ。白い大きな牛だが襟巻きをした様に焦げ茶色の模様がある。

ブルームを出てからひたすら南西方向に進行し、320km時点のサンドファイヤーロードハウスに到着した。
 燃料を満タンにしてカプチーノ休憩。

今までと違って本当にゆっくりの旅に変わりました。
 ロードトレインに追い越されても、小さな車に追い越されても何故かアクセルに力が入らない。
しかも至る所にある地層を眺めたりしての旅に変わった。

 そんな訳で次の目的地ポートヘッドランドへは以後300km程度しか無いにも関わらず到着したのが夜8時頃。
町の入り口にあるロードハウスで燃料を満タンにした時点では睡魔は完全に払拭されていました。
 左折するとパース方向だが、正面に見える町の灯に誘われて、とりあえず夜のポートヘッドランドでも見てみる事にした。
 勿論周辺は真っ暗なので町並みなどを伺い知る事は出来得なかったけれど、港は昼間と変わりない程の明るさで輝いている。これは凄い。筆舌に尽くせない程の規模どす。何しろ何km走っても左側に続く港の終点がこない。東京港なんてかわいい物だと感じた。
 主な積み出し品目はボーキサイトかななどと考えながらUターン。元の国道一号線へと戻った。
 町を過ぎた所で右側。入り江を挟んで向こう側にライトアップされた遊園地が見えた。
大きな観覧車が有ったりループジェットコースターが有ったりする程の規模だ。考えたら結構大きな町なのかも知れない。

 200km程走行しウイムクリークを過ぎた所で睡魔に襲われ急遽パーキングに車を入れ車中泊をした。
 なんと、1時間程眠っただけで凍え死ぬかと思うほど寒くなり目覚めました。
 今までが30度から35度と言う気温だったので半ズボンにTシャツと言った全くの夏衣装だったのだが、 ポートヘッドランドを越えたあたりからインド洋と南極海との海流が変わるのか、全く違った気候になった感じです。

 実はポートヘッドランドの手前100km時点で日没になったから夜間走行を恐れる様になったわたくしは 野宿しようかと一旦車をパーキングへ入れて寝始めたのですが、その時は暑すぎて寝られないから再度走行を始めたのだった。
この気候の乖離差はどういう事だ。
 やむなくトランクから冬物衣装を出し、ジャケットまで着込んで走行を開始した。
 愛車を購入して以後使ったことのない暖房スイッチを初めて入れた。

 早朝カラサのロードハウスに入った。
 燃料を満タンにし朝食を食べ、マグカップでコーヒーを飲みロードトレインの運転手と仲良くなって話している内に 眠気もどこかへ霧散した。
 さてパースまで行くぞと勇んでロードハウスを後にした。

 長距離のドライブにはトラブルが付き物と言うが、ロードハウスから8kmの地点でハンドルの後ろあたりから白煙が、、、、
 慌てて側道に車を寄せボンネットを開けたら玉手箱、じゃなかった前が見えない程の白煙が上がった。
水温計を見るとHを振り切っている。
 8kmしか走っていないのでロードハウスへと引き返すことにしましたが、とりあえず応急処置をしなくてはと、 持参していたクーラント1リッター、手洗い用の水1リッター、飲み水1.5リッターを入れて、 温度が下がるのを待っていると、田舎は親切だねぇ、早朝にも関わらず通過する数台の車が必ず助けてやろうかと声をかけてくれる。
 何とかエンジンもかかったので、引き返した。店のおばさんが、
あれっ、まだいたの?

   ボンネットを開けて水を補給したりしていると、くだんの運転手君が出てきて手伝ってくれた。
 裂けていたゴムパイプが丁度店に売っている物で間に合ったから取り付けまでやってくれた。
 その間トレーラーを引いた夫婦者や店の夫婦などが度々覗きに来て心配してくれる。みんな親切だね。
 予備タンクばかりチェックをしてラジエーター本体の方は全く見ていなかった。良い経験になった。
 とりあえずクーラントの空タンクに水を入れ、飲み水を3本買い、非常用にと手洗い用のタンクにも水を満タンにして助手席の下に置いた。
 運転主君にビールを奢って、わらわも朝から飲んで、ちょっと良い気分になったところで再度パース方面に向けて午前8時出発。
 以後、愛車に遠慮してスピードは90km程度。
 気が付いたら左手中指に火傷どす。負傷約1名!

 ゆっくり走っているので、ロードハウスを出てから150km地点で大睡魔に襲われた。
 パーキングへと車を入れ30分程仮眠をとった。
 水を補給してエンジンをかけると4気筒の内、1本がミッシングしている様な感じです。参った。
 車に全幅の信頼を寄せて、どんな過酷な扱いをしても大丈夫と過信したわたくしが馬鹿なのだろうが、 実際、この車が誕生して約10年間で8万キロしか走行していないにも関わらず、数日で1万キロを走らされたのではかわいそうだった。
 とりあえず大きな町でメカニックが居る所で修理して貰うことにして、いたわりながら前進する事にした。
 何しろ廻りは草原だけ、しかも水が無い所です。
こんな状況の中、車に信頼を寄せられないで走らせていると本当に不安になる。
どこかで補助者を拾って来るべきだったと悔やんだ。
 そんな状況の時点でトラックとすれ違った。
トラックが飛ばした石がウィンドスクリーンに当たりクラックが入った。丁度目線の所だ。
 今日も11日に続いて三隣亡だ。
 
 ナタヌラロードハウスまでの間は、エアーズロックの様な景色やグランドキャニオンの様な景観が多く見られる。
 車の心配さえ無ければゆっくり楽しむ事が出来るのだが。

 ナタヌラロードハウスではハムサラダサンドとコーヒーで昼食。
 メカも居ないし修理設備も無い。水をと探したが蛇口が無い、聞くとここは2kmも先でポンプアップしている 貴重な水だから分けられないと言う。
 売っている飲料水も2リッターで5ドルもする。
 やむなく次のミニリアロードハウスまで行くことにした。

途中直線道路の一部の幅が広くなっておりRAAFの看板で、非常時の空港になると書かれていた。めずらしい。
 1時50分に南回帰線を通過したが別に線は引かれていなかった。あたりまえか。

 常に車の状態を気遣い度々上昇する水温計を見ながらの走行だ。
 途中のパーキング数カ所でラジエターに水を補給してやったので、20リッター程持ってきた水が既に底を突き始めている。
 エンジンが冷えるのを待っている間にふと気になってエンジンオイルをチェックしてみた。
なんとローレベルどころか先端にすらオイルが付かない。原因はこれだったんだ。

 何とかフウフウ言いながらでもミニリアロードハウスまで着いた。しかしここにも修理設備は無いと言う。参った。
 仕方なく、オイルを買い求め入れたら3リッターも入った。
それにしてもオイル代が30ドルは高い。燃料も高い。車の調子が良くなると現実に帰るわたくしです。
 とりあえず145km先の少し大きな町の印が有るカーナボンまで走る事とした。

 エンジンの調子は最高。音も無くなり快調です、結局はオイル不足だったのだ。
 たぶん前回オイル交換した店でうまく蓋が閉まって無かったのだろう。
 スピードも普通どおり時速120km走行、1時間程で到着した。
 カーナボンと言う標識が見えてから以後、野菜畑やフルーツ畑が目立つ様になった。
 途中道路脇に赤紫色の野花が群生している。北海道の富良野で見たラベンダーかな。

 道路正面にバカにでかいパラポナアンテナが目に飛び込んできた。近づくと電波望遠鏡らしき物まである。
 何だろうと気になったので近づくとOTCスペースセンターと書いてある。
へ!こんな所に人工衛星の追跡用施設が有るのかと自問自答で納得しながら、今日の宿はこの町にしようと決めた。
 初めての経験でキャラバンパークへと入ってみました。
 テントも寝袋もシーツも持っていないのでと言うとモーテル仕様のユニットに入れてくれた。
 一泊77ドル。ロフト形式になっていて、風呂場の上にも寝室が有りシングルベッドが2つ。
一階にはダブルベッドとシングルベッドが1つずつ。台所設備が有り、応接セットに食堂。
ここで一人で寝るには何か広がりが有りすぎてガラーンとして寂しいかな。

 道路沿いのユニットなのに車の騒音も全く無く、快適にそして久し振りに手足を充分に伸ばしてゆっくりと眠ることが出来た。
今日は車も身体も調子がよさそうだ。
 7時にオフィスが開くと聞いていたので、それを待つ間、コーヒーを沸かして魔法瓶に詰めたり、お湯を冷ましてポットに入れたり、 結構色々と出来ました。
 7時57分出発、いよいよ今日はパース入りが出来るかなともう一度地図を見たら、あれっ、途中1ページが飛んでる。
 勘違いだ。考えてた距離にまだ500km程足さなくてはいけない。参った。
 なにはともあれ、国道一号線を南下しなくてはと車を走らせた。
 しかし、幾ら走っても国道一号線の表示が出ない。
 町から出られない状態。仕方なく町の中をウロウロ走ってまぁ観光だと自分自身に納得させた。
 警察署が有った。結構親切に地図まで書いて説明してくれた。
 国道から町は海側へと張り出していて、一旦、元来た道をブルーム方面へと帰らなくてはならないそうだ。
昨夜いつのまに入り込んだのだろう。
 それにしてもウールワースや工業団地が有ったりして大きな町だったが観光客は少ないのかモーテルやロッジの売り物を幾つか見た。
 結局、昨日のパラポナアンテナまで帰り右折。
 これもついでに聞いてみたら宇宙開発用ではなくOTCの通信用だった。

 今日は左右前後大きな空には雲一つない快晴日どす。
 地平線は緑で縁取られそれに向かって真っ直ぐ伸びる道はまるでピラミッドの様に見える。
 その頂点に向かって車を走らせている様に錯覚する。
 道の両サイドは土のベースカラーが赤土で、茶褐色の地面に枯れた花と緑の葉が一面に広がり、 それに彩りを加える様に高さが1mから2m程度の雑木が林程度に茂り、奥地への視線を遮っている。

 地図上では海岸線沿いを走っている様に書かれているが、ニュービーチまで8kmと言う道路標示があった。
 まぁ、海岸線から8kmの奥地を平行に走行している訳です。

 対向車が見えるが道路上に針で刺した様な黒点にしか見えない。
 道は真っ直ぐだがオーストラリアの道路工事は自然を100%生かして造るから5km程度毎に1〜2m程度の起伏がある。
 だからさっきまで見えていた黒点がいつの間にか見られなくなっている。でも又しばらくすると点があらわれる。
 交通量が少ない割に至る所にパーキングがあり、必ず大きなゴミ箱が備え付けられているから、 道路上には待ったくと言っていい程ゴミが無い。本当にきれいな道路ばかりを走ってきた。
 
 白い道路標識に「何とかステーション111」と書かれていたので、樹木の切れ目から覗き見ると100m程奥に 白い鉄パイプとメッシュの扉があった。
いわゆる自宅への入り口兼、牛が国道へと出ない様にとの柵だ。
 それにしてもすごいねぇ、規模の違いと言うことに又々唖然とした。
 何!意味が見えない?
 この「何とかステーション」は牧場の名前で、うしろの数字が表示板からのkm距離を指します。
 だからこの表示の意味は、門から玄関まで111kmありますよと言う事です。
 昔、わたくしの家はゲートから玄関まで200mあると自己満足していたけれど111kmには参った。

 道路上に車にはねられたカンガルーが横たわり、それに大きな鷹が10羽程のカラスを従え啄んでいるのを見た。
 わたくしの車が近づくとカラス達は一斉に慌てて飛び上がったが、車はカンガルーを避けて通るだろうとはなから考えているのか、 その鷹は片足をアスファルトの上、もう一方の片足をカンガルーを押さえつける様な格好で上に置き、車が近づいて来ても微動だにしなかった。
 すごく格好良く見えた。

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