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南極とオーストラリア大陸が
分裂した証明
ウーメラの町全体が博物館
3月23日(AAP News)
南豪ウーメラで米豪共同HIFiRE計画極超音速飛行実験
ウーメラで米豪共同極超音速飛行実験が実施された。
3月22日付で連邦政府のグレッグ・コンベー国防科学担当大臣が、「SA州ウーメラの実験場で豪米の科学者が、極超音速飛行実験を実施、無人実験飛行機をマッハ5.5以上で飛ばすことに成功した」と発表した
(訳注:マッハは音速を基準にした単位。音速は摂氏20度で300m/s、マッハ5.5は5940km/h。現在就航中のジェット旅客機は10km-12kmの高度を1000km/h弱で巡航する)。
今回発表された実験は、10回予定されている実験の2回目で、Australian Defence Science and Technology Organisation (DSTO)とUS Air Force Research Laboratoryの共同計画HIFiREプログラム。
大臣は、「今日の飛行実験は、極超音速飛行機エンジン設計開発に向けて、基礎データを集める実験計画推進の上で大きな役割を果たした」と語っている。
極超音速飛行(hypersonic flight)とはマッハ5からマッハ10の速度での飛行を意味する。
豪米共同プログラムは、「Hypersonic International Flight Research Experimentation (HIFiRE)」と名付けられており、この速度帯での基礎科学を発展させ、次世代航空機開発の基礎にしようとするもの。
コンベー大臣は、「オーストラリアはこの分野の研究で世界の最前線に立っており、将来は国際的な航空輸送と経済効率の高い宇宙利用を可能にする。また、オーストラリアの広大な土地で、通信衛星の経済効率の高い打ち上げを可能にするかも知れない」と語っている。
実験では、実験航空機をロケットに搭載、大気圏中もっとも外側の熱圏と呼ばれる高度の200kmに打ち上げ、ロケットから切り離された実験機が地上に向けて降下する際にエンジンで極超音速を実現した。
(訳注:日本の科学機関もウーメラでスクラム・ジェット機実験をしたが、scram jetはマッハ5未満の超音速supersonicで飛行するエンジン。この種の航空機は燃料に炭化水素ではなく、水素を使う)。