☆更新ニュース☆ ホームページ内の『恐竜百科事典』は、着々と644種類の恐竜の説明を作り上げております。7月20日、日本名未記載の恐竜達の記入をしました。
Winton 恐竜足跡化石

4月21日発掘現場へと行ってきました。

 このウイントンでの恐竜足跡化石は1960年代にクイーンズランド博物館と陸軍によって発掘されました。
 このラーク採掘場での足跡化石は世界最大のもので学術的にも評価を受けております。
 場所はウイントンの街から南西に110kmの所にあり、現在ここは自然公園として整備が続けられております。

 3300もの足跡は4種類200体以上の恐竜達のもので、この足跡化石から9300万年前の恐竜達のドラマが考えられます。

 

二年前から政府が資金を供与して右の写真の様に保存建物で覆われてしまい、入場料9ドルを支払って観覧する様になりました。
 この建物は気温を常時25度前後に安定させるため現代技術での土壁方式を採用しております。

建物内部の写真

 3種類の恐竜足跡が一番顕著で、一番小さな足跡はシーロサウルス(coelurosaur)で、お尻までの高さが13〜22cm。
 一番多くの足跡を残しているのがニソポッドダイナソア(ornithopod dinosaurs)です。これのお尻までの高さは12〜70cmです。
 3番目の大きなタイプは肉食竜ティラノサウルスで、足跡の大きさは60cmもあります。だからお尻までの高さも2.6mもあったと推定されます。
 この足跡化石のレプリカがクイーンズランド博物館に展示されております。

恐竜達の足跡化石はどの様にして出来たのかを勉強しよう。
まず恐竜が柔らかい土壌の上を歩きますと足跡が図の様に出来ます。

 その上に長い年月をかけて土がかぶさりますが石化した種類が違いますので図の様に剥離する事が出来ます。

もう一度段階的に足跡の形状などでどの様に出来たかを見てみましょう。

 まずかかとからA図の様に乗ります。B図では指先に力が入ります。
 C図では指先が土を掻いてかかとの方まで跳ね上げています。
 更に、D図では指先を引きずっています。

最初の図とよく似た形状ですがA図からE図までは柔らかい土壌の足跡ですが、F図、G図、H図、I図は半乾きの土壌です。F図:乾燥した土壌では足跡は残りません。
 G図:それぞれの恐竜達の体重で影響しますが、半乾きの土壌では足が土地から離れる時に指先の力で図の様な足跡を残します。
 H図:半乾きの土壌ではD図でのかかと部分が残りません。
 I図:半乾き土壌での典型的なシーロサウルスの足跡です。

 A図:小さな恐竜達は体重が軽いので柔らかい土壌でも多くの足跡は残しません。
 E図はもっとも代表的なコールロサウルスの足跡です。



9300万年前のドラマ

足跡の形状から大型肉食恐竜に追いかけられている状況が見受けられます。

 灰色点々の足跡を残してニソポッドダイナソアやシーロサウルスの親子が湖畔に水を飲みに来ました。
そこへ黒色点で顕した様に肉食のティラノサウルスが来ました。
 彼等は食われてはたまらないと赤点の様に足跡を残して逃げ散りました。


でもどうしてなんだろうかなぁ、Drプロットが書く絵はまずい。

Wintonは世界一

恐竜の足跡化石は勿論世界一ですが、この街にはもう一つ世界一があります。

実は水道の水です。内陸部で雨量の少ないこの町は勿論井戸水。汲み上げるその深さは1379m。でもそれだけでは世界一にはなりません。その水温が何と99度!日本なら温泉だ〜〜ですぐに温泉町ができるのになぁ。その水をわざわざ冷まして水道水として分水しているのです。ここに住みた〜い。岩風呂造って、、、色々考えた。



Thanks for illustrated by Robert Allen & Sally Elmer