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コアラ救助の消防士表彰 救出は大規模火災１週間前
02月15日【共同通信】【AAP】
オーストラリア南東部ビクトリア州の森林火災の消火活動中にコアラを救出し、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」などで話題となった消防士に動物保護団体から賞が贈られることになった。（ＡＡＰ）
同州で７日発生した大規模火災では、これまでに１８０人以上が死亡。
消防士のデービッド・ツリーさんは当初、この火災でコアラを救助したと報じられた。
しかし、その後、大規模火災から約１週間前の１日に起きた別の火災での“救出劇”だったことが判明した。
同国メディアによると、動物保護団体「動物の倫理的処遇を求める市民連合」（ＰＥＴＡ）が「動物にとっての英雄賞」を贈る。
別の火災だったが、大勢の人の心をつかんだ活動がたたえられることになった。
ツリーさんは１日、消火作業中にやけどしたコアラを救出、ペットボトルの水を飲ませた。
この様子がインターネットや報道で取り上げられた。
2月15日 【共同通信】
コアラ救助の消防士、世界中で話題！！
「コアラが私の手を握った瞬間を忘れられない」
2月1日、VIC州のメルボルンから東に150kmのマーブー・ノースで、ブッシュファイアの延焼を食い止めるため、VIC州郡部消防局(CFA)ボランティアのデビッド・トゥリーさんのグループが消防車で火入れしている際、焼け跡の林で焼け焦げた足でよたよたとさまよっているコアラを見つけ、トゥリーさんが水筒から水を与えると、コアラがトゥリーさんの腕をつかみ、3本の水を飲み干した。
その光景を同僚がビデオで撮影、インターネットに流すと瞬く間に世界中に広まり、新聞も取り上げて、悲惨な災害の中で心温まる話として多くの人の胸を打った。
トゥリーさんのグループはその直後無線連絡を受け、他の地区に移動しなければならなかったが、野生動物保護団体「Mountain Ash Wildlife Shelter」の手に引き取られ、「サム」と名付けられて介護を受けている。
その火事では死傷者こそ出なかったものの、30戸の家屋や多くの財産が焼け落ち、2月7日になってようやく鎮火した。
2月14日、動物愛護団体「PETAアジア太平洋支部」が、トゥリーさんを「動物英雄賞」で表彰すると発表し、同時にVIC州検事局に書簡を送り、「ブッシュファイアで100万近くの野生動物が死んでいる。この火事の放火犯を動物虐待罪で訴追するよう」要請した。
トゥリーさんとコアラのビデオはユーチューブで見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=-XSPx7S4jr4
(AAP)
