ゴールドコースト Today

---

　 運輸大手トール、事業再編：東日本大震災で日本子会社売却か
5月19日(NNA)

　 豪運輸大手トール・ホールディングスは16日、業績改善を柱とした事業再編を行うと発表した。
対象となるのは自動車供給、物流、不動産の３部門で、このうち自動車供給部門トール・グローバル・ロジスティクスを川崎汽船系列の合弁輸入自動車供給会社プリックスカー・サービシーズ（本社・ビクトリア州アルトナノース）に売却する。
トールはこのほか、日本子会社の物流大手トールエクスプレスジャパン（旧フットワークエクスプレスジャパン）の事業評価を行う方針を示している。

プリックスカーは、トール・ホールディングス系列のトール・ＰＤＩ・インベストメンツ（本社・ノースメルボルン）と川崎汽船系列のＫライン・オート・ロジスティクス（同メルボルン）が各50％を出資。
トールは2012／13年度（12年７月〜13年６月）初めまでの売却手続き完了を予定しており、税引き前利益約4,700万豪ドル（約37億円）の計上を見込む。
同社は今後もプリックスカーの出資比率を維持する。

■日本子会社売却を検討か

トールはまた、昨年３月の東日本大震災による日本の物流市場低迷のほか、短期の市場回復が見込まれないことを背景に、トールエクスプレスジャパンの全面的な事業評価を行う方針。
トールはトールエクスプレスジャパンの事業コスト削減と効率性の改善を進めているが、11／12年度（11年７月〜12年６月）決算の税・利子引き前利益（ＥＢＩＴ）は500万〜1,000万豪ドルの損失を計上すると予想している。
これについて、豪投資会社ホワイト・ファンズ・マネジメントのセドン投資アナリストは、トールが今後、トールエクスプレスジャパンの売却を視野に入れた検討を行うとの見方を示している。

トールは09年、フットワークエクスプレスジャパン（当時）の株式100％を取得し、日本の物流市場に本格参入。
フットワークは今年３月末、トールエクスプレスジャパンに社名を変更していた。

■不動産の資産評価も実施

一方トールは、ニューサウスウェールズ州西部ビラウッドの国際物流施設など、豪州に保有する不動産４カ所の資産評価を行う。
同社によると、主要顧客だった鉄鋼大手ブルースコープ・スチールが先に、ビラウッドの国際物流施設の利用契約を打ち切ったという。

トールは11／12年度のＥＢＩＴについて、前年度比3.7〜8.3％減の４億〜４億2,000万豪ドルに落ち込むと予想している。 （NNA）

---

---

　　　　★国際ニュース一覧★

・Ｇ２０首脳会議をブリスベンで開催（AAP）
・富裕移民の居住ビザ手続きを迅速化（AAP）
・運輸大手トール、事業再編：東日本大震災で日本子会社売却か（NNA）
・ＮＺ、中国企業の牧場買収 批判受け条件付きで許可（共同）
・日本とＮＺ、航空自由化で合意（NNA）
・羽田空港直行便（AAP）
・不法労働の取り締まり強化：企業側に罰金（AAP）
・2011年世界生計費調査結果発表（AAP）
・豪政府、在日豪人に脱出勧告（AAP）
・帰国困難日本人に延長ビザ（AAP）
・海江田経済産業相来豪（AAP）
・エジプト豪大使館撤退せず（AAP）
・日豪米3国情報協力計画・緩い日本の防諜体制で頓挫（AAP）
・連邦国防相、日中関係改善を求む（AAP）
・ハーバーブリッジで朝食会公募（AAP）
・難民船が選挙の争点に（AAP）

---

・・・more news・・・

---