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籠城のグリーンピース・メンバー逮捕
8月8日（AAP）
8月6日夕刻、QLD州北部マッカイの石炭積み出しターミナルで50mの高さによじ登り籠城していたグリーンピースのメンバーが自主的に地上に降り、36時間の操業妨害を中止した。
8月4日に同団体のエスペランザ号がQLD州北部ボウエンから25km北のXstrata Coal社のアボット・ポイント・ターミナル付近に停泊。4人の活動家が拡張工事中の同ターミナルに上陸、横幕を張ろうとしたが強風のため、未遂に終わった。
グリーンピースは、連邦政府に排出量削減の強化を求める抗議行動と発表しており、4人は危険行為で逮捕された。
翌5日午前7時半にはグリーンピースの活動家が、QLD州マッカイのBHPビリトン三菱アライアンス(BMA)のヘイ・ポイント輸出石炭ターミナルに侵入、高さ50mの石炭ローダーによじ登り、建物と体を鎖で縛り付け、ローダーを停止した。
同日夕刻、州警察がヘイ・ポイントのターミナルにいた6人の活動家を逮捕したが、石炭ローダーに登った4人については強制的な退去は危険なため静観状態だった。
折からQLD州ケアンズで開催されていた太平洋諸島フォーラム首脳会議では、気候変動による海面上昇で大部分の国土が水没すると考えられている島嶼国の首脳が、エネルギー・資源大消費国であるオーストラリアやニュージーランドに対して排出量半減を要求しており、グリーンピースもこれに呼応して抗議行動を起こしたと発表している。
結局、籠城36時間めの6日夕闇の迫る頃、4人は、これ以上は危険として地上に降り立ち、警察に逮捕された。
一方、同団体のスポークスウーマンは、「現在は、エスペランザ号(72mの元消防船)がヘイ・ポイント積出港の船の出入りを塞いでいる」と発表。
QLD州資源協会は、「同ターミナルは1日に9万トンの石炭を積み出しており、操業妨害でBHPの被害は1日1,300万ドル。ロイヤルティ逸失で州民には1日100万ドルの損害」と発表している。
（ＡＡＰ）
