ゴールドコースト Today

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　 第１四半期の消費者物価指数は0.1％上昇、専門家予想下回る
4月25日（NNA）

　 豪政府統計局（ＡＢＳ）は24日、第１四半期（１〜３月）の消費者物価指数（ＣＰＩ）が前期比0.1％、前年同期比1.6％それぞれ上昇したと発表した。
上昇率はエコノミストの予想である前期比0.7％上昇、前年同期比2.1％上昇を大幅に下回り、市場では豪連邦準備銀行（ＲＢＡ）が政策金利を引き下げるとの見方が強まっている。

ＲＢＡはすでに、５月１日の月例会議で政策金利を4.25％から4.0％に引き下げることを示唆している。
ブローカー大手ＣＭＣマーケッツのマッカーシー市場ストラテジストは、今回のＣＰＩデータで金利引き下げが明確になったとし、利下げでは金融部門への恩恵が一番明らかと指摘している。

スワン財相は、堅固な経済成長と低い失業率、インフレは非常に健全な組み合わせとしている。また財政が黒字に戻ることで、ＲＢＡに政策金利の柔軟性を与えることができると強調した。

前期比でみると、◇教育（6.0％）◇健康（4.4％）◇酒・たばこ（1.4％）◇交通（1.1％）◇保険・金融サービス（1.0％）◇住宅関連（0.6％）◇通信（0.1％）――が値上がり。一方、◇娯楽（2.0％）◇食品（2.1％）◇衣料・履物（1.8％）◇家具（1.1％）――は値下がりした。

前年同期比では、◇教育（6.0％）◇健康（4.2％）◇保険・金融サービス（4.0％）◇酒・たばこ（3.5％）◇住宅関連（3.4％）◇交通（2.5％）◇通信（1.6％）◇衣料・履物（1.5％）◇家具（0.7％）――は値上がり。一方、食品（2.5％）と娯楽（0.9％）は値下がりした。

都市別の上昇率は、◇シドニー（前期比0.1％、前年同期比1.6％）◇メルボルン（0.0％、1.4％）◇ブリスベーン（0.2％、1.3％）◇アデレード（▲0.1％、1.8％）◇パース（0.2％、1.9％）◇ホバート（0.3％、2.1％）◇ダーウィン（0.3％、1.7％）◇キャンベラ（▲0.4％、1.6％）――だった。

■ＰＰＩは前期比0.3％下落

またＡＢＳはこのほど、第１四半期（１〜３月）の最終財の生産者物価指数（ＰＰＩ）が前期比0.3％下落したと発表した。
前年同期比では1.4％上昇した。国内が前期比0.1％下落、前年同期比1.7％上昇した。輸入は前年比1.5％、前年同期比0.6％それぞれ下落した。

最終財のＰＰＩは、その他農業（前期比17.7％下落）、建設（同0.2％下落）、産業機械・機器製造（同2.4％下落）での下落が響いた。
ただ、電気・ガス・水（同2.1％上昇）とたばこ製造（同7.8％上昇）で上昇し、下落の一部を相殺した形だ。

中間財は前期比0.3％、前年同期比2.8％それぞれ上昇した。項目別では、石油精製（前期比3.1％上昇）、構造用金属製品製造（同3.4％上昇）、道路貨物輸送（同１％上昇）で上昇した一方、鉄鉱石開発（同3.3％下落）と石炭開発（同4.5％下落）で下落した。

基本財のＰＰＩは前期比0.1％、前年同期比3.4％それぞれ上昇した。 (NNA)

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